ミニマリストすずひさんの著書『1日1捨 ミニマルな暮らしが続く理由』を読んだ感想に替えて、私が一番「刺された」と感じたことについて記事を書きます。
「刺された」というのは、それだけ視点が鋭かったということと、「私自身にも当てはまり過ぎてドキっとした」という意味で、褒め言葉です。
「図星!」というような感じなんですね。
ブログの方もときどき読ませていただいていますが、すずひさんは、ときどき「ドキっ」とするようなことを書きます。鋭い視点を持った方だなあと思っています。
本の方が少しヤンワリしているかも知れませんが、今回は、私が「ドキっ」とさせられたことを1つ取り上げて書きたいと思います。
つい着てしまう「どうでもいい服」。
すずひさんは、今は少数精鋭のワードローブを実践されていますが、かつてはそうではなかったこともあったそうです。
その頃の著者自身について語った部分を引用します。
(前略)汚れても破れても「ま、いっか」と思えそうな服ばかりを、つい着てしまう。買ったばかりの服やお気に入りの服は新品のままクローゼットにしまい込む。
これを読んだとき、「これって、もしかして、私のことか!?」と、思いました。
そして、私のアタマの中には、具体的に「どの服がクローゼットにしまい込まれたままになっているか。」ハッキリと思い浮かんだのです。
それは、今年の5月に、パーソナルカラー診断を受け、その後、先生のショッピング同行で選んでもらった服で、夫との旅行用に、自分でコーディネートしたものでした。
このコーディネートは、「また旅行の時に着よう」なんて、まさに、「クローゼットにしまい込んでいた」のでした。
もう1つ、本から引用します。
よそいき服を普段着にすることより、着ない服をただもっているだけのことのほうが、どう考えてもはるかにもったいない。
これを読んで、「その通りだ」と思ったのです。
もちろん、「とっておきの外出用の服」というのも、あって良いとは思っています。でも、今の私の夫との生活を考えたとき、「この服を着る、次の機会は一体いつか?」と思いました。
そして、もし「旅行のときだけ」なんて考えたら、将来5年のうち10回着るか着ないかだと思いました。
「これはどう考えてももったいない。」
しかも、5年どころか、来年、さ来年と、時が経てば経つほど、流行遅れにもなり、クローゼットにしまい込んだまま、イマイチになってしまいそうです。
「これはどう考えてももったいない。」
それで、『1日1捨』を読んだ次の日、早速、例のコーディネートを着て、1日過ごしてみました。
これは、実に良い体験になりました。大好きな服は気持ちをアップしてくれますね。
スカートはマキシ丈のロングスカートで、これでエプロンをして、油がはねるフライパン料理もやってみました。
エプロンをしていたけど、油がはねて、染みができました。
また本から引用します。
ある日、大好きな白いニットにトマトソースがとんでしまい、絶望で白目になったことが。でもね、自分で染み抜きをして洗濯したら……普通にきれいになった。
大好きな服を普段着にしてしまったら、こうして汚してしまう。大切なものを失ってしまう。そんな恐怖にばかりとらわれていたわし。でも、そうじゃないんだ、ということを知りました。(後略)
私のスカートにできた油がはねた染みは、石鹸でつまみ洗いしたら、すぐにキレイになりました。
「何だ! 汚れたら、洗えばいいだけじゃん!」と、気づきました。
大好きな服を着るのが怖くなくなりました。
ただ、私は、やはりキレイコーデはお出かけ用にとっておき、もっとラフなワンマイルで日々を過ごす方が自分には向いていると思いました。
おわりに
「どうでもいい服」は満足感を与えてくれない
そうすずひさんは語ります。
私は、ラフな服でゴロゴロしたい方です。「ラフな服=どうでもいい服」ではないと考えているからです。
でも、大好きなよそいきの服をクローゼットにしまい込まないで、ガンガン着てしまうということも大切なことだと思いました。服はしまうものではなく、着るものだからです。
こんな大切なことを、すずひさんの『1日1捨 ミニマルな暮らしが続く理由』は教えてくれました。
『1日1捨 ミニマルな暮らしが続く理由』は、服のことだけ書かれているわけではありません。読んでみたら、何か気づきが得られるかも。