中古マンション購入の問題点6つと賃貸のメリットについて、今まで語ってきましたがまとめ記事を書きます。
私のセカンドハウスシリーズ17回目、シリーズ最後の記事です。
私のセカンドハウスとして、マンションを購入しようと、夫と二人で動き始めたところ、様々な問題に突き当たりました。
それで、我が家は購入派だったのにも関わらず、賃貸することになりました。
中古マンション購入を検討していくうちに突き当たった様々な問題を、賃貸がフォローしてくれたからです。
私のセカンドハウスシリーズ記事で、もう色々と書いてきたことではありますが、この記事でマンション購入の問題点をまとめます。
ただ、それでもやっぱり私はいつか自分のマンションを購入したいと思っています。最後に購入したい理由を書いてこのシリーズを終えます。
中古マンション購入の問題点6つと賃貸のメリットまとめ
以下が私たちがセカンドハウスとして中古マンション購入を検討した際に突き当たった問題点です。
- 物件が大きすぎる
- 自宅から遠すぎる
- リフォーム・リノベーション問題
- 失敗の可能性と将来の変化
- 購入は思った以上に高く、賃貸は思った以上に安い
- そもそも購入か賃貸かなんて選べない
中古マンション購入しようと検討するには、もっと多くのチェックポイントはあるかと思います。
また、住居として購入するのとセカンドハウスとして購入するのとでは、求めるものや注意点が違ってくるなど、条件によって注意点も色々。
ですから、参考になるかどうかはわかりませんが、我が家の「セカンドハウスとして」の問題点ということになります。
1. 物件が大きすぎる
私のセカンドハウスさがしは、主に日中の仕事部屋としてスタートしました。在宅で仕事をしていますが、そのパソコンやデスク周りを移動する、というのが主な目的でした。
夜は我が家(今現在住んでいる夫の持ちマンション)に帰り、夕食は一緒に、寝室は今のままというスタイルを考えていたのです。
その後仕事部屋ではなく気分転換のカフェ替わりに使うことになりましたが、それでも荷物は同様に少ないんです。
ですから、物件のサイズを考えると、1ルームから2DK程度のコンパクトな物件を望んでいました。
でも、そもそもこのような中古マンションがほとんど存在しなかったのです。
我が家の住居エリアは東京のベッドタウンといったところです。
ファミリータイプ60平米以上の物件は割と豊富なんですが、単身者向けのものが殆どなかったのです。
賃貸のメリット:決定した賃貸は15㎡以下の1K。賃貸には小さな物件の選択肢が豊富だったのです。
このような物件を購入するなら、投資用の区分マンションとして300万円以下程度で購入できそうです。
これについて詳しくは以下の記事で書きました。↓
投資用のワンルームマンションに将来住むというアイデアとは?(私のセカンドハウス11)。
ただ、投資用の区分マンションは、賃貸中で、オーナーチェンジのための販売だったりもします。希望のエリアの空き家を待つなら、もっと気長に待つ必要があります。
2. 自宅から遠すぎる
私のセカンドハウスの当初の目的は、在宅仕事の仕事場でした。それが途中で気分転換のカフェ使用になりましたが、我が家から近ければ近いほど良いのです。
金額のことを全く考えなければ、理想は夫の持ちマンションと同じマンションの別の部屋でした。(空室もありませんでした)
また、500万円以下という予算の範囲での選択肢は限られ、購入するマンションとしての選択肢は、一番近いものでも自宅から徒歩24分でした。
徒歩24分というのは、私からみて遠過ぎたんです。
賃貸のメリット:最終的に借りた部屋は徒歩5分のものでした。徒歩5分圏内という限られたエリアにも、賃貸物件は豊富にあったのです。
3. リフォーム・リノベーション問題
実は私たちが最初にブチ当たった最難関の大問題は、この「リフォーム・リノベーション問題」でした。
私は、予算内の500万円以下の物件を2つ見に行きました。
でも、どちらもリフォームが必要だったのです。
私は、この「リフォーム・リノベーション」を計算に入れずに夢を描いていたんです。
最低限トイレ交換とタタミをフローリングにしたいと思いました。それだけでも100万円くらいかかりそうでした。
さらに、長い目で、将来貸したりすることも考えれば、できればフルリノベージョンしたかったです。
でもフルリノベージョンをすると300〜400万円以上もかかり、完全に予算オーバーすることがわかりました。
セルフリフォームも考えましたが、これはこれでかなり覚悟と時間が必要です。現在の私にはちょっとハードルが高過ぎます。
予算内の430万円で購入できるものを一時購入検討しましたが、残滓(ざんし)という売主の荷物がそのまま残っていて、それらの片付けやリノベーションを含めると、1000万円近くもかかることがわかりました。
安い中古マンションは安いだけの理由はあったのです。
この問題について詳しくは以下の記事で書きました。↓
中古マンションのリフォーム・リノベーション問題とは?(私のセカンドハウス4)。
そして、もちろん、リノベーションの必要はないような築浅の物件は、もっともっと高いわけです。
賃貸のメリット:賃貸は常にリフォーム清掃済みです。何かあれば修繕も無料でしてくれます。賃貸がいかにラクで安上がりかわかりました。
4. 失敗の可能性と将来の変化
また、私のセカンドハウスは、失敗に終わる可能性もあります。
今は多少の金銭的な余裕がありますが、いつまで続くかわかりません。
また、夫婦それぞれの一人時間を増やしたいと思ってのセカンドハウスですが、やはり寂しいとか不便とかもあるかも。
やってみると思わぬデメリットが出てきて「やっぱりやめよう」ということになるかも知れません。
そういう場合に、賃貸ならすぐにやめることができるのです。
賃貸のメリット:賃貸は手放すのが簡単なんです。
借りることにした賃貸物件は、ハシゴで登っていくロフト付きです。
私は仕事に疲れたら昼寝でもしたいと思っていますし、また仕事が忙しければ寝泊まりもしたいと思っています。
私も夫もこういう部屋が大好きなのですが、もっと歳をとってハシゴが登れなくなったとき、ロフトは使えなくなってしまいます。
もし購入してしまったら、手放すのにも労力がかかるでしょう。
5. 購入は思った以上に高く、賃貸は思った以上に安い
これまで書いてきたように、部屋のサイズやリフォームのことを考えると、購入は思った以上に高いことがわかりました。
以下の記事で私は、購入した方がお得なのではないかと目論んでいました。↓
マンション「借りるくらいなら買う?」問題と、夫婦仲の改善(私のセカンドハウス2)。
500万円以下ですぐに住める手頃な物件は存在しなかったのです。
そして、賃貸については、家賃を5万円くらいと考えていましたが、実際はもっと安いことが分かりました。
賃貸のメリット:借りた物件の家賃は40000円です。思っていたよりもずっと安かったのです。
購入すれば、確かに物件自体は「自分のもの」になります。
でも、大きな現金がいっきになくなります。
我が家はローンは組まないことにしましたが、ローンを組んだら組んだでまた別の金銭問題が多々出てきます。
一方賃貸は、もし失敗だと分かって2年間でやめたとしても出費は最小限で済むのです。
6. そもそも購入か賃貸かなんて選べない
それから、「欲しい特定の物件」をベースに考えれば、そもそもマンションを購入か賃貸かで選ぶことはできないことに気づきました。
不動産は1点ものです。そして、購入と賃貸とでは、マーケットが全然違うのです。稀に投資用の区分マンションが販売と賃貸に同時に出されていることはあります。
でも、それは、持ち主である投資家がそうしているだけで、同じ物件を販売と賃貸両方やっていることは通常はありません。
ですから、「欲しい物件」が販売しかしていなければ、選択肢は購入だけです。
同じように、「欲しい物件」が賃貸しかしてなければ、選択肢は賃貸だけなんです。
私たちは、とても気に入った物件を見つけました。
そしてそれは賃貸しかされていなかったのです。
いくら買いたいと言っても、売られていなければ賃貸以外、選択肢はなかったのです。
不動産は出会いです。
「好きになった人がたまたま…ナントカ…だった」ように、
「気に入った物件がたまたま賃貸だった」んです。
これに関して詳しくは以下の記事で書きました。↓
購入か賃貸か議論はナンセンスだと私が思う理由(私のセカンドハウス13)。
賃貸の最大のデメリット:私がマンション購入したい理由。
上記のようなわけで、賃貸には沢山のメリットがあることが判明しました。
ただ、それでも私は賃貸には重大なデメリットがあると思っています。
賃貸の重大なデメリットというのは「保証人」が必要だという問題です。今回は夫が保証人になってくれましたが、歳をとって孤独な老人になればなるほど、保証人の候補は減っていき、ゼロになることもあります。
賃貸は保証人が全く必要ないという物件もありますが、選択肢は限られます。
それに、年寄りには貸さないという問題もあります。
また、子供のいない夫婦は、夫の持ち家が自分のものになるとも限りません。
現金でマンションを購入すれば、誰に頼らずとも自分で買い、住居を確保することができます。
マンション購入することは、長期的な安心と自立したという満足感を与えてくれるだろうと思っています。
ただ、遠い将来、そうなったときには、セカンドハウスというよりも、第一の自分の家ということになるかも知れません。
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賃貸か購入か問題について
今日は、中古マンション購入の問題点6つと賃貸のメリットということで、マンション購入派だった私たち夫婦が、セカンドハウスを賃貸することにした理由をまとめました。
時と場合によって、賃貸の方が良いということもあります。
この「時と場合」というのはどんな時でしょうか?
先日、はてなで読者登録させていただいているコピさんの以下の記事を読みました。この記事は、私の考えを代弁している感じがします。
上記のコピさんの記事、とても面白いのでぜひ読んでみてください。
実家があるとか、持ち家があってのセカンドハウス(=私の例)とか、第一の家がある場合は賃貸の方がむしろ良い場合があります。
でも、第一の家(ファーストハウス)は、やはり持ち家や持ちマンションが良いのではないでしょうか?
持ち家が与えてくれる安心感ははかり知れません。
私が今回セカンドハウスとしてマンションを賃貸したのは、第一の家としての夫の持ちマンションがあったから出来たということでもあります。
夫に感謝です。
また、賃貸の方が良い「時と場合」は、「必要に迫られる」ということがあるでしょう。
例えば就職や進学で上京する若い人がまずは賃貸にするというのはよくある一例です。
今回、私たち夫婦は「一人時間を確保する」という「必要」に迫られました。夫の早期退職を目前に控えたための「必要性」がありました。
夫が退職して家に長時間滞在することになったがための問題は以前からあちこちで語られている問題です。
私たち夫婦にもこの問題が訪れたのです。
そして「セカンドハウスを持つ」ということは、私たち夫婦なりの、問題への対処法でもあります。
おわりに
それでは、長々と書いてしまった「私のセカンドハウス」シリーズも、これで最後にします。
実はこの記事を一番最初に書き、セカンドハウス決定までのことを1つの記事だけでまとめようと思ったんです。
セカンドハウスというのは、本来のこのブログの断捨離やミニマリストのテーマから少しズレていると思ったからあまり色々書くのもどうかと思ったからです。
でも、色々書きたいことも多く、あまりにも長過ぎるので、シリーズ記事にしました。
今後はやはり、断捨離やミニマリストに関わるブログにしていきたいと思います。
セカンドハウスについては、普段の断捨離や買ったものの記事などの中で触れていきたいと思っています。
この記事は長い間下書きに入ったまま気になっていました。
記事の手直しをし、投稿することで下書きも断捨離、すっきりしつつシリーズを終えます。