今日は、服選びは「自分軸」でということについて書きます。
服選びの方法シリーズ記事です。
どんな服を選ぶかということ以前に「どういう視点で服を選ぶか」というのが大事何だという内容です。
そして、何が一番大事かって、「自分軸」です。
悩みは「他人軸」からやってくる。
私は以前、「しょっちゅう服について夫から文句を言われて困っていた」という悩みがあり、一年半ほど前にパーソナルカラー診断を受けて、服を買い直しました。
その後、服に関して夫に文句を言われなくなりましたが、服そのものも良かったのですが、私はあることを工夫して、文句を言われないようになったのです。
そのあることというのは、
「いちいち夫に意見を仰がない」ということです。
すぐにできたわけではないですが、服を一新した数ヶ月後、また別のことで(夫との関係に関わることです)悩み、カウンセラーに相談する中インナーチャイルドを知り、それに取り組むうちに「悩みの原因はこれだった」ということに突き当たりました。
それが、「いちいち夫に意見を仰がない」ということでした。
私は、服だけでなく、夕食のメニューとかその他、大小さまざまなことについて、「これでいい?」と、夫に尋ねるクセがありました。
服に関して言えば、
「これを買っていい?」
「どう?」
「良いと思う?」
「似合う?」
などと聞くクセです。
そして、背後にあったのは、
「夫が気にいるかどうか?」という夫軸です。
「自分が気に入っているかどうか?」という自分軸ではなく、「夫に気に入られるかどうか」で服を選んでいたのです。
パーソナルカラー診断の先生にも、私のこの態度は心配された記憶があります。
そもそもそれが悩みを大きくしていたことに気づきました。
また、私がイチイチ聞くもんだから、夫も聞かれるから「それは良くない」などと答えるハメになっていました。
私は、「夫に文句を言われて困る」と思っていましたが、私が夫からわざわざ文句を引き出していたのです。
これに気づいた時は、何とビックリ! でしたね。
強過ぎた承認欲求
なんで私がイチイチ夫に「これを買っていい?」とか「どう?」とか聞いたのは、承認欲求というものが心理的に潜んでいました。
このような人は意外とたくさんいると思いますが、原因の多くは、子供時代に親の顔色を伺いすぎることで、自分で自分の感じ方に自信が持てなくなってしまうわけです。
それどころか「自分がどう感じているか?」は真っ先に殺し、抹殺し、我慢すべきことで、優先するのは常に「親がどう感じているか?」です。
そのようなことをいつもずっと繰り返していると、学校へ行けば先生や友達の気持ちを優先し、社会へ出れば上司や同僚の気持ちを優先し、結婚すれば夫や夫の家族を優先し、自分の出番はなくなるのです。
このようにして、「自分がどう感じているか?」はわからなくなります。
でも、現実には、「自分はいつでも常に何かを感じている」のです。
その自分で感じているものを、自分自身で良しとできないと、相手に「認めて欲しい」という過剰な承認欲求が出てきます。
そうすると、いつでも誰かに認めてもらわないと気が済まなくなったり不安になったりします。
これを回避するのには、「自分で自分を良しとする」ということを学んでいくしかないのです。
「自分で自分を良しとする」ということが、私が言いたい「自分軸」です。
でも、固く考えることもないんです。
実は、服選びは、「自分軸」を育てるとてもいいトレーニングになります。
そしてそれはとても楽しいんです。
自分軸を育てると、他人の意見はどうでも良くなっていく。
ところで、私が夫から服について文句を言われなくなった理由は、もう一つあります。
それは、「文句を言われても大して気にしなくなった」のです。
実際には夫は文句を言っていたかも知れません。
でも、肝心なのは、「夫に文句を言われたからといって、イチイチ気にしない」ことなんです。
文句を言われても言わせておけばよく、夫の文句で悩まなくなったということです。
実際にも、文句は本当に減ったと思いますが、私の耳に「文句」として聞こえなくなったのです。
「文句」という言葉自体、苦情めいた響きがあります。夫の単なる個人的意見を「文句」と捉えていた私自身の物の見方にも問題があったのです。
それに、例え文句を言われたとしても
「ふーん、あっそう。でも私はこの服気に入ってるから着るよ。」だけで良かったんです。
そして、そんな自分を「自分で良しとする」ということをしていくと、他人からの承認欲求が次第に必要なくなっていくのです。
一番大事なのは、自分自身からの承認なんです。
服選び、例え失敗したとしても、「失敗しちゃったね、でもOK」という自分からの承認が大事です。
また、もし自由になるお金がすでにあるなら、「買っていい?」とか聞かないのも良い方法です。
先に買って「買っちゃった!」と事後報告に変更してみるとか、ただ買って何も言わずに服を着るだけにして相手に意見を仰がなければ、文句を引き出すこともないですし、自分軸は育っていきます。
もちろん、夫婦二人のお金とか、大金ならば、相手の了解は必要でしょうが、自分の貯金とかお小遣いの範囲で買える程度の安いものなら、本来、自分以外の誰の許可も要らないはずです。
許可を自分で与えるようにすると、他人の許可は必要なくなるのです。
赤の他人の意見にも惑わされない。
それから、家族のような近しい人はもちろんですが、赤の他人の意見にも惑わされないようにするといいです。
私について言えば、パーソナルカラー診断を受けた頃、「パーソナルカラー診断なんてバカバカしい、服の色なんて自分の好きで選べばいいのに」というような意見にかなり惑わされました。
「人に服を選んでもらう必要なんてない。」と言う意見も見かけ、心がションボリしました。
いかにも常識的な賢い人の意見です。
特にこういうもっともらしい意見には、注意が必要でした。自分がカラー診断みたいな不確かな物に惑わされている単なる馬鹿に思えたからです。
私も、何もしない方が利口に見えたでしょう。
こういう時は「そういう人にも承認してもらったり好かれる必要があるのか?」という自分自身への問いかけは大事でした。
また何より、私は先生のカラー診断を知った時に「これはタダごとではないな!」という強い衝撃、衝動、ワクワクした気持ち、好奇心を感じたのです。
先生の本を読んで、この先生に診断してもらいたいと思い、別の家の近所のカラー診断に申し込んだのにも関わらず、わざわざキャンセルして診断を受けたのです。
そんな自分を信じることにしたのです。
先生に服選びを任せてみたいという自分の衝動を信じることにしたのです。
馬鹿で結構だとも思いました。
私は利口に見えることよりも「服の色を一新したい」という自分の好奇心を大事にしたんです。
ちなみに、私が衝撃を受けた先生の書かれた本の感想は以前、以下の記事で書きました。↓
『服の色で、損する人、飛躍する人』というの衝撃の本と出会い、感想を書きます。 - 晴れやかブログ
私にとって、服選びは単なる服選びではなかったのです。
何か自分の知らない新しい世界への好奇心でした。
自分の中の他人の声にも惑わされない。
毒親育ちだったりすると、もうすでに、何年も他人の顔色を伺い、誰にも文句を言われないように、自分で自分を厳しくチェックしていることがあります。
実は一番の敵は、自分自身の心の厳しい声だったりするのです。
夫や誰か他人の意見に惑わされないように…と、上述しましたが、実はこれらも「他者の意見を取り入れてしまった自分自身の声」だったりします。
だから、ずっと何年も自分で自分に禁止していることもありました。
例えば、「服は無難で地味でなければならない」「流行なんてファッション業界に踊らされてるだけ、追いかけてはいけない」とか…。
「流行の服なんて着こなす資格のないダメ女」とか。
「お前には地味で目立たない服がふさわしい」とか。
こういう、自分を批判したりダメ出しをする声、気づいたら手放しましょう。
自分軸は本心の中にある。
自分の本心って、「わあこれ素敵!」と思ったりした、第一の反応に含まれていることが多いです。
その後、「でも派手かも」「でも高いかも…」「でも…」などと、批判の声が続いて最初の「素敵!」をかき消してしまいます。
自分軸は、本心の中にあると思っています。
本心に耳を傾けて、自分軸になっていきましょう。
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おわりに
今日は、服選びは「自分軸」でというタイトルで書きました。
昨日の記事の末尾に書いた、夫に服に関して文句を言われなくなったことへの、もう一つの答えでもあります。
ちなみに、カラー診断の先生に選んでもらうことは他人軸ではないですよ。
「自分でお任せしてみたい」と思ったのだから、そこは自分軸です。
また、「流行の服を着てみたい」というのも、自分が本当はそうしたいと思っているなら他人軸ではなく自分軸です。
「自分がこうしたい」という自分自身の素直な欲求は、服に限らず、全部正しいと思わなくてはなりません。
自分の欲求は正しいというのは、インナーチャイルドワークの中で知った、もう一つの衝撃的な事実でした。
毒親育ちの私にとって、自分の欲求なんて、真っ先に押し殺すべきものだったからです。
最初、「えっ!? ウソでしょ!? 欲求はOKなの!?」なんて、天地がひっくり返ったかと思うほど驚きました。
そして、自分の欲求を出していくことは、かなり勇気も必要です(嫌われる勇気)。また、時に、相手の抵抗に会うこともありました。
それでも自分の欲求を大切にしていくと、自分軸が次第に育っていき、人生はその分楽しくなります。
持ち物の中で、服ほど個人的でパーソナルな物はありません。
服選びは「自分軸」で。
また、「自分軸」が不慣れなら、服選びを通じて「自分軸」を育ててみてください。
他のことはままならなくても、服ぐらい、自分のやりたいようにしてみてください。
特に女性はとても楽しめると思います。
偉そうに書いてしまいましたが、「誰が何て言おうと、自分で自分をOK」とできるような自分でありたいと思っています。