晴れやかブログ

元ミニマリスト、パーソナルカラーオタク。「捨て活」も「買い活」もエネルギーの循環。断捨離は呼吸。

『嫌われる勇気』の感想まとめ:3つのポイント(本を手放す4)。

アドラー心理学について書かれた有名な『嫌われる勇気』について感想を書きつつ手放します。

この本の感想はこれで3度目。

実は色々と語りたくなり、いくつかのテーマをピックアップし、数回に分けて感想を書こうと思って、過去に2度感想を書きました。

ただ、当時は、どうも書いているうちに気持ちがネガティブに傾いてしまうので、もういいかなと思ってやめました。

でも、今、再び思い返すと、この本で心に残った3つのポイントがあるので、それについて書き、本を手放そうと思います。

 

『嫌われる勇気』感想:3つのポイント。

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『嫌われる勇気』の3つのポイントは、以下の通りです。

  1. 過去に影響されないで生きることができる。
  2. 自分で自分を認めればいい。
  3. 人の価値に上下はない。

それでは、詳しく書きますね。

1. 過去に影響されないで生きることができる。

まず1つ目は、過去に影響されないで生きることができるということです。

本の中では、ちょっとばかり謎かけめいた「トラウマ否定」という形で語られています。

私は、以前、この「トラウマ否定」について、この表面的な言葉通り「「トラウマ否定」と受け取って、以下のような感想を書きました。↓

アドラー『嫌われる勇気』:本の感想と意見1:トラウマ否定について。

上記の感想の中では、「トラウマ否定」という言葉ばかり固執して妙なツッコミを書いてしまいました。

でも、これは、ただ単に、「過去にどんなことがあったとしても、新たに生きることは可能だ。」と捉えるのがよかろうと今は思っています。

そして、毒親育ちなど、過去の影響を受けないようにするのは難しいことではありますが、影響を受けないように気持ちを変えて行くことは可能なのだと、今年、ある体験(長くなるのでここでは書きませんが)をしてわかってきました。

この本を読んだだけで変わるというわけではないですが、過去からの影響を受けないようにしていくことは可能なのだということを「トラウマ否定」という言葉は伝えているのでしょう。

 

2. 自分で自分を認めればいい。 

2つ目は、心理学的に言えば、承認欲求についてです。

これについては以下の記事でも書いています。↓

嫌われる勇気とは?:アドラー『嫌われる勇気』本の感想と意見2

本のタイトルでもある「嫌われる勇気」です。

この本は、「トラウマ否定」にしても「嫌われる勇気」にしても、ちょっと謎かけめいたクセがありますね。

でも、伝えていることは、とても良いというか、幸せで在る条件だと今は素直に感じています。

人は、愛する誰か(親とか配偶者とか)に認められたくて、自分のやりたいことは押し殺して、愛する誰かを喜ばせる為だけに生きてしまうことがあります。

それが不幸の秘訣です。

自分で自分を認めてあげられれば、他人からの承認は必要ないのだということです。

「嫌われる勇気」という言葉た伝えたかったのは、このことだと思います。

3. 人の価値に上下はない。

3つ目は、人の価値に上下はないのだということです。

これは、社会的な人間関係の上下関係とは違います。例えば、社長と社員では、社長の方が立場は上です、念のため。

そういう上下関係ではなく、人としての価値の問題です。

これについてこの本では「普通である勇気」として伝えています。

これは、「普通にしていなさい」という意味でもないです。

私は、またちょっとこの本の言い回しの癖で「普通」ということに以前はちょっと引っかかっていたことがありました。

でも、結局のところ、自分自身や相手を「優秀」「普通」「ダメ」など、上下関係でとらえている限り、人間関係を幸せに過ごすことはできないと言っているのだと思います。

心の中で、「自分には価値がない」と思い込んでいると、価値ある人間に「なる」ために、高学歴になろうと頑張ったり、出世しようと頑張ったり、もっとキレイになろうと頑張ったり、何かしら余分な価値を身に付けることで、自分を価値ある人間だと思い込もうとします。

でも、背後に「自分には価値がない」という思い込みがあると、どう頑張っても、自分自身を価値があるとは思えないのです。

「私ってこんなにスゴイの」と自慢したりマウントを取ろうとして奇妙な行動を無意識のうちに行い、むしろ友人関係にヒビを入れてしまうこともあります。

「普通である勇気」というのは、「そのままの自分自身で価値がある」ということを伝えたかったのだと思います。

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おわりに

今日は、本を手放しつつ感想を書くシリーズで、『嫌われる勇気』について書きました。

本の言い回しにクセがあります。本が、悩める「青年」と相談される側の「哲人」との対話形式だからということもあるでしょう。

「トラウマ否定」「嫌われる勇気」「普通である勇気」どれもこれも謎かけめいています。

それで、言葉だけとらえてしまうと、ちょっと反抗したい気分になることもありました。

でも、本当に本が伝えたかったのは、

「過去に影響されないで生きることは可能だという希望」

「他人に認めてもらえなくても自分でしたいことをする」

「自分にはそのままで価値がある(自分はダメ人間ではない)」

という、幸せの秘訣なのだと今は理解しつつ、この良い本を手放すことにします。