ミニマリストの下着の枚数って、もちろん、人それぞれですが、私は、あるときショーツを14枚にしようと決めました。
断捨離して自分にとって快適な生活を目指す中、ものは減らすことが多いですが、ショーツに関しては増やすことにしたのです。
それまでは、5枚くらいしか持っていませんでしたが、「14枚持っていいよ」と、自分に許可を与えたのです。
ものを減らすだけではなぜかしっくりこない
断捨離を進行してものを減らしていくと、とてもスッキリしていきますが、ものを処分しきっても、何かもの足りなさを感じたことがありました。
そんなとき、たまたま読んだ本に「持つべきものは持て」というようなことが書かれていてピンときたのです。
「持つべきものは持て」という言葉で、持ち物を見直す
「持つべきものは持て」という言葉で、自分の持ち物を見直してみた結果、それまで4〜5枚程度しか持っていなかったショーツを、思い切って14枚にしてみることにしました。
それで、やはりこの選択は間違っていなかったと、しばらく14枚で過ごしてわかりました。
当時私は、会社勤めをしていて、平日はフルに働いていました。その上、残業も多く、毎日のように深夜帰宅。
朝も早かったですし、ときどき休日出勤もありました。土日は掃除と洗濯でほとんど終わってしまうという生活です。
こういう生活だと、くたびれてしまって、土日の洗濯をやり損なうこともあったのです。それで、2週間洗濯できなくても困らないように衣類の数を見直すことにしたのです。
ショーツ14枚というのは、その一環です。
「洗濯は毎日やるべき、ショーツは3枚」という思い込みの中で
こんなハードな生活を送りながら「本来洗濯は毎日やるべき」と、思い込んでいました。
それは、子供のとき、実家の親がそうしていたからなど、過去から来る価値観でした。
ハードな勤めをこなす中、「また今日も洗濯ができなかった」と自分を責めつつショーツが足りなくなると、それだけ手洗いしてしのいでいました。
もっと正直に言えば、まだ洗ってない洗濯物の中から拾ってもう一度はいてしまうことさえありました。
子供時代、親が毎日洗濯をしていてくれた頃は、通常は2枚あれば足りたのです。たまに雨で乾かないときに備えて、プラス1枚の合計3枚。
「洗濯は毎日して、ショーツは3枚」というのを、長い間「当たり前」だと思っていました。
この価値観を当たり前だと思い込んでいたため、「洗濯は毎日どころか週末だけ、ショーツ5枚なんて贅沢者め!」と、自分をダメ人間として責めていました。
何となく、3枚を超えると、「贅沢過ぎる!」という警報が鳴っていたのです。
「洗濯は週末だけ、ショーツは最低14枚」と、自分に許可を与える
それが「持つべきものは持て」という言葉に出会って以来、過去の思い込みを見直し、今の自分に合った価値観に変更してみたのです。
とても、自由でのびのびとした気持ちになりました。
ショーツ14枚あれば、休日出勤や、風邪で寝込んで洗濯ができなくても、その次の週も困らなくなりました。
平日洗濯できなくても、自分に責められることもなくなりました。
私は、「洗濯は週末だけ、ショーツは最低14枚」って、自分で自分に許可を与えたのです。
余談ですが「自分に許可する」って、すごく大事なことで、何かうまく回ってない、苦しいときって、自分で自分に何かを許していないときだったりする、ということにも気づきました。
ミニマリストは「持つべきものは持つべき」
ミニマリストは、「最少限主義者」なんて訳されていますが、自分にとっての最少限って、本当に人それぞれ。ライフスタイルによっても変化します。
今の私は、ハードな勤め人生活から解放され、自宅で仕事をしているので、平日洗濯ができるようになり「もっと少なくてもいいかな」と思っているところです。
その時々の、自分がラクで心地よい数が、「最少」かつ「持つべき数」なのかな、と思います。足りないものは増やすべきです。