服の断捨離がほぼ完了して、やっと落ち着いたところで、今残っている服はオールシーズンで53着です。
ここへきて、ようやく、服を減らすことがいかに幸せなのかということを実感できるようになりました。そこで、今回は服を減らすことのメリットについて書きます。
服を減らすことのメリット3つ
1. 服の管理がしやすくなる。
2. クローゼットがスッキリする。
3. 服について悩まなくなる。
それでは説明します。
1. 服の管理がしやすくなる。
1つ目のメリットは、服が管理しやすくなるということです。
服を管理するために、服の数を把握しておくのは大事なことです。服の数を数えるのはその第一歩ですが、服を減らしたことで、やっと数えてみようという気になりました。
「クローゼットに収まれば何着でもOK」という方法もありますが、服の数を数えないのは、「服の数が多過ぎて面倒くさいから」に違いありません。
過去の自分を振り返ってそう思います。
ちなみに、今の私の53着の内訳は下記の通りです。
・春夏トップス 10着
・春夏秋冬 羽織りもの 13着
・冬セーター 2着
・ボトムス(スカート) 5着
・ボトムス(パンツ) 8着
・ワンピース 1着
・アウター(ジャケット) 3着
・コート 3着
・部屋着トップス 3着
・部屋着ボトムス 3着
・パジャマ上下 1着
・バスローブ 1着
・作務衣上下 1着 合計 52着
服を数える前は、自分のアタマの中がカオスでした。手持ちの物を整理すると、アタマの中も整理されるのだということを実感しました。
自分で自分の持っている服をわかっているということは、素晴らしい気分です。
埋もれていた服が出てきた
断捨離して似合わない服を処分したら、似合う色なのに一度も着ていなかった服が出てきて着るようになりました。
こういうのは一番もったいないですね。こういう無駄もなくなりました。
むやみやたらと買わなくなる
服を数えておくと、むやみやたらと欲しい服を買おうとする欲望に歯止めがかかります。
お店に行って、つい「これいいじゃん。」という服を見つけることがあります。でも、「もう10着もあるから。」という思いが、欲望の暴走に歯止めをかけてくれるのです。
足りない服が明確になる。
一方、足りない服も明確になります。例えば、冬物はもう少し必要だと思っています。
2. クローゼットがスッキリする。
2つ目のメリットは、当然のことながら、クローゼットがスッキリすることです。当然とはいえ、これがナカナカ、馬鹿になりません。
家の中に、心地よい空間ができ、以前は開けるのが苦痛だったクローゼットが、今は開けるたびに「気分がいいなあ」というパワースポットになったのです。
ウォークインクローゼットのポールの置くまで服がギッシリでしたが、処分した分スペースが空き、衣装ケースをポールの下におさめることができました。
以前は奥まで入れませんでしたが、入れるようになりました。
服が発生する負のエネルギーが消える。
断捨離に手を付け出してから、タンスの肥やしというガラクタが発生するエネルギーに圧倒されて、ちょっと具合が悪くなったことがありました。
マユツバな表現かも知れませんが、クローゼットを開けると、奥の方から何か重苦しい空気が流れてくるような気がして、くたびれてしまい、断捨離がなかなか進まなかったのです。
そこを踏ん張って、不要な服を少しずつ処分していくたびに、その分クローゼット内の空気がポジティブで明るくなっていくような気がしました。
服が発生するノイズが消える。
「もう毛玉だらけ。」「これはサイズがキツイ」「色がちょっとダメ」など、服が発生する、やかましいノイズが消えて、クローゼットの中が何だか静かになりました。
「服がノイズを発生する」ってちょっとオカシイ言い方ですね。
それは、言い換えれば、その服を見るたびに、私のアタマの中をよぎる、私自身の言葉ということなのかも知れませんが、まるで服が発生しているノイズのように感じていたのです。
ノイズの消えた服たちだけを触っていて「何だか静かだなあ。」とホッとしました。
クローゼットがパワースポットになる。
残った服は全部、私にエネルギーを与えてくれる「似合う色」で構成されていることもあって、クローゼットの扉を開けると、元気カラーが目に飛び込んできて、服から元気をもらえます。
ポジティブで明るくすっきりした静けさのある空間です。クローゼットがパワースポットになったのです。
3. 服について悩みが減る。
3つ目のメリットは、服について悩まなくなるということです。これに関しては、2つのことがあります。
1つは、コーディネートに悩まなくなったということと、もう1つは普段、服のことをあまり考えなくなったということです。
コーディネートに悩まなくなった
コーディネートの悩みというのは、ただ単に服の数を減らしただけではダメで、コーディネートできる服同士をバランスよく残すということは必須です。
極端な話、同じ2着でも、トップス2着ではコーディネートできませんが、トップス1着とボトムス1着ならコーディネートが可能なわけです。
でも、服が大量でカオスだと、どのトップスとボトムスを合わせていいのか瞬時にわからなくなってしまいます。
服を減らして初めて、ストレスなくコーディネートに頭を使うことができるようになったということです。
普段、服のことを考えなくなった
服の断捨離が完了するまで、日常生活で何をしていても、いつも「服をどうしようか?」と考えていました。
この思いが消えるのは、とても重要なことです。
というのは、例えば仕事をしていても、仕事に使うエネルギーは50%、後の50%は服のことにとらわれているとしたら、仕事に集中できないということになるからです。
そうなると、1時間で済むはずの仕事が、2時間かかってしまったりして、かなり効率が悪く、たいした作業をしていないのに「いつも忙しい」という感覚に陥ります。
ミニマリストが服を減らすのは、ただ単に服の数を減らすことが目的ではないはずです。
服について悩まなくなり、その分、別のもっと有意義なことに時間、エネルギーなどを使えるようになり、自分の可能性が広がり、結果として、人生のクオリティが向上するところが本来の目的なのではないかと思います。
ですから、服の数が少なければ少ないほど良いかというと、そうでもありません。その人にとって、適正な数を持っていることが大事です。
でも、服を大量に持ちすぎていると、「適正な数」が見えてこないのです。
適正な数が見えてきたときに、初めて、服に関する悩みから解放され、他の有意義なことに100%エネルギーを注ぐことができるようになるのです。
補足:
服について「考えなくなった」というのは、もっと正確に言えば、「思い悩まなくなった」ということです。
服のことが好きで、考えるのが楽しいというのは有意義なことであって、これには該当しません。念のため。
おわりに
今回は「服を減らすことのメリット」について書きました。他の多くのミニマリトの方々が言うとおり、真新しいことは何もありません。
でも、服を実際に減らすまでは、アタマでは理解できても、心がついていけませんでした。
ところが、実際に服を減らしてみると、ハッキリ言えます。「服を減らすことは、メリットばかりです。」