断捨離した服のはなしを書きます。冬物のモコモコの服たちです。昨年購入したものもあり、まだ十分に着られてモッタイナイ部類ですが、ちょっとしたことがネックになり、出番がなくなった服たちです。
今日は服にお別れを告げるため、処分の理由をエピソードとして書きます。この記事はレクイエムとして処分した服たちに捧げます。
モコモコの服が私に与えてくれたもの
一時、モコモコしたものにハマっていました。ただ単純に可愛らしいと思って。店に行くと、つい、モコモコしたものを手に取ってしまうほど。
服は、何か「自分にその時必要なものを補給してくれる」という側面があると私は思っています。
かなりマユツバな感じもしますが、どうしても「その色に心引かれたり」「その素材感にハマったり」ということを通して、自分に不足しているエネルギーを補給してくれるような気がします。
そして、モコモコした服は、確かに何かを私に与えてくれたと思います。可愛らしさだったり、暖かさだったり、着ていると、何だか自分が「可愛い人」だと感じさせてくれたりもしました。
50代という年甲斐もなく、このような服に身を包み、自分が可愛らしいぬいぐるみにでもなったような気分を楽しんでいました。
モコモコの服にケチがつく
ところが、モコモコの服たちと私の蜜月に、割って入ってくる出来事が発生してきました。
それは、夫がモコモコの服にケチをつけ始めた、ということです。どうやら夫は、モコモコの服など、かさばる感じのものが好きではないらしいのです。
実際、本人も年中薄着で、セーターなど着ているのをほとんど見たこともありません。いつも身軽な感じです。
「人の好みにケチをつけるなんて!」と、怒りが出る一方、ケチをつけるのもまた自由だとも思うのです。
とにかく、どんな形にしても、モコモコの服たちに「ネガティブな何か」が発生し始め、気持ちよく着ていることができなくなりました。
また、さらに、ライフスタイルを振り返って、「使いにくさ」などのネックも出てきたのです。
処分を決めた理由
1 袖が太すぎるモコモコのセーター
このセーターは、数年間に購入し、かなり気に入って着ていました。手触りもとても良くて、この服を着ていると、「自分が猫みたいな可愛い存在になった感じ」を味わうことができました。
うちには2匹の猫がいるのですが、この服を着て、猫達と一緒にいると、まるで自分が3匹目の猫になったかのような気分になれたのです。
(もちろん、買った当初はそういう可愛さを狙ったわけではなく、女子的な可愛さを求めて買ったわけでしたが…)
でも、一つ難点がありました。それは「袖が太すぎる」ということです。
このセーターを購入した当初、手持ちのコートで袖が入るものが一枚もありませんでした。そこで私は、このセーターのために、お店やネットで探しまくり、袖が太いコートを買いました。
ところが、このコート、昨年処分してしまったのです。「このセーターのために、また新しいコートを探そうかどうか」悩みながら冬を過ごしましたが、今回、「もうこれ以上悩むのはやめよう」と決意し、セーターを処分することにしました。
この記事を書いていて、改めて思うわけですが、このセーターを着た、ふと鏡に映った自分の姿は、どこかのゆるキャラみたいな感じがしなくもありません。
うちの夫でなくてもドンビキかも知れません。
2 火事になる?-化繊のシャギーのセーター
これは化繊のシャギーがふわふわと付いているセーターです。このセーターを着ている日、夫が必ず話すエピソードがありました。
「こういう化繊の服を着て、料理していた女優が、服に火が燃え移って焼け死んだ」
というエピソードです。最初は「ふ〜ん」とか言って聞いていましたが、あまりにも毎回その話をするので、「その女優が不注意だったんでしょ。」などと反撃し、ケンカになっていきました。
とにかくこのセーターを着ると夫婦喧嘩になる…ということで、次第に着るのを躊躇するようになりました。今年の冬は、一度着ましたが、やはり夫婦喧嘩になりました。
3 モコモコのジャージ
この2つは、モコモコ素材のジャージのボトムスです。夜になると着替える、寝間着用でした。
夜になっても、夕食後、机に向かってデスクワークをすることが多々ありまして、冷えないように購入し、一時はよく着ていました。
でも、昨年、デスクワークするときに下半身ごとすっぽり入る、脚袋を夫が買ってくれたのです。
机に向かいながら、こたつにでも入っているかのように暖かいのです。今年の冬も、その脚袋を出してきて愛用していました。
すると、モコモコ素材のジャージは不要になり、今年は一度も脚を通さずに過ごしてしまったのです。
また、モコモコ素材のジャージは、かさばりますし、布団の中で滑りが悪かったり…ということも気になったので、ベッドに入る直前にわざわざ着替えるほどの価値は見出せなかったのです。
まとめ
まだ着られる服、処分するのはモッタイナイと思います。でも、今回処分することに決めたこの4着は、多分、来年も再来年も、今年と同様、着ることはなかろうと、判断しました。
服たちへ「今まで私を守ってくれて本当にありがとう。あなたたちは、たくさんの暖かさや楽しさを、私の人生にもたらしてくれました。でも、着倒すところまで持ち続けられず、処分してしまって、本当にごめんなさい。」
…ちょっと「おセンチ」すぎたでしょうか?