私は基本的にテレビが嫌いで、1人でいるときは、テレビをほとんどつけません。それでもわたしにとってテレビは必要なもの。
過去に一度テレビの断捨離をして、処分し、3年ほどテレビを持っていなかったことがありました。
処分した理由は、最初の結婚から離婚した直後の8年間、ほんの2、3回しかテレビを見なかったからです。通算11年間テレビをほとんど見なかったことになります。
それも、もともとテレビが嫌いなので、「頑張って見なければ」と思って、頑張って見た2、3回でした。頑張った理由は「ほかの人との話題についていくため」です。
そんなテレビ嫌いの私ですが、見たい番組が出てきたことをきっかけにテレビを買い戻しました。私にとって、やはりテレビは必要だったのです。
今回は、私がテレビを処分しない5つの理由について書きたいと思います。
理由1 見たい番組だけ見たいため
私が以前8年間、テレビをほとんど見なかったのは、見たい番組がなかったからです。それでテレビを処分しました。
それから3年後、私は、急に見たい番組がいくつも出てきて、その番組を見たくて購入しなおしたのです。
見たい番組は、録画して、専用のレコーダーに残し、何度も見ました。見たい番組だけ見たいから、私はテレビを処分しないのです。
今は、夫につきあって、お笑いやクイズ番組を見るうちに、楽しみになりました。
また、DVDで映画を見たり、テレビの画面は、モニターとして使うのには便利ですよね? 以前、テレビを持っていなかったときは、映画のDVDなどはパソコン(27インチのiMac)でみていました。
でも、今はテレビの画面で見ています。
理由2 ほかの人との話題についていかれる「社会性」を持つため
私がテレビを処分しない理由の一番のメインは、この理由2の「社会性」です。
私は自分は本当はテレビが嫌いですが、テレビに詳しい人がうらやましく感じることがあります。
それは、ニュースだとか、流行っている歌や音楽だとか、話題のドラマだとか、有名人を良く知っているとか、そういうのが「うらやましいなあ」と思うのです。
私は、実は子供のころから、テレビのネタに疎くて、学校で友達とのミーハーネタにほとんどついていかれず、とても困っていました。
社会に出てからも、テレビの話題というのは、知っていて損はないのです。いわゆる「誰とでも気楽に話せるお天気ネタ」のようなもので、知っていた方が社会的に絶対良いです。
基本的にそう思っているせいか、私は自分がテレビが嫌いなくせに、どうもテレビッ子ばかり引き寄せてしまいます。
今の夫もテレビッ子ですが、最初の夫もテレビッ子でした。
そして、「こんなことも知らないの?」と、よく怒られます。笑ってやりすごしますが、ときどき悔しい思いをすることもあります。
私自身はテレビがに興味がないので、一人暮らしの私を放っておくと、11年間、テレビを見ないで過ごしてしまうのです。
大震災のときもテレビをつけず、地震自体は会社にいたので知っていましたが、朝、電車が止まっていることも知らず、「遅刻しそうだ!」と駅に向かってダッシュしていたところ、すれ違った人に「どこ行くの? 電車とまってるよ」と声をかけられるという始末でした。
よく、「家に帰ると真っ先にテレビをつけて、つけっぱなし」という人がいます。夫はそういうタイプです。
でも私は、テレビが嫌い…というよりは、興味がないので、テレビの存在を思い出さないのです。帰宅後まずテレビをつけるというのはあり得ません。
自宅でテレビをほとんど見ないで過ごした11年間、私は世捨て人のようでした。仙人志望ならそれも良いかも知れませんが、「これはマズイな」と思っていました。
今はテレビッ子の夫のおかげで、かろうじて社会とのつながりを保っているように思えます。また、夫はテレビを見ながらだと特におしゃべりになり、色々と話をしてくれます。
夫婦という最少単位の社会の中でも、テレビは活躍してくれているのです。
テレビ情報で注意したい点
テレビは社会性という面で、とても役に立つと思いますが、テレビ情報を見るのに1つだけ注意したい点があります。
それは、テレビ情報が、すべてそのまま真実とは限らないということです。
まず、ほとんどのテレビ番組は、作るのにお金がかかり、スポンサーがいます。CMを流している企業です。お金を払う人たちが損するような情報は流れていないということです。
だからと言って、もちろん、すべてがウソだというわけではありませんが、スポンサーが損するような情報は流れていないのだということは、わかっていた方が良いと思っています。
また、テレビ画面は所詮、四角い枠です。カメラが捉えている映像がすべてを写しているわけではありません。
以前、とある歴史的な街並みで有名なところに行ったことがありました。情緒ある街並みを期待してのことです。
でも、実際には、道路は車と人混みでいっぱいで、情緒も何もなかったのです。四角い枠の外側の情報は見えないというわけです。
このように、テレビ情報は、それが全てと思わないようにした方がいいですよね。
テレビを持っていなくても、必要な情報は入ってくる
私は、テレビをほとんど見なかった11年間、世捨て人のようだったと書きましたが、それでも、意外と、情報は入ってくるものです。
例えば、家ではテレビを全く見なくても、ランチタイムで入ったお店で、テレビが目に入ってきて、お昼の情報番組を何となく見てしまうことがあります。
また、会社などで、誰かと話していて、テレビの話が出てくることがあります。「そんなことも知らないの?」と、あきれられながら、その時に、その人の口から私は情報をゲットすることができました。
情報をゲットするのに、最先端にいる必要はないです。「地震で電車が止まった」ことでさえ、赤の他人が教えてくれたのですから。
テレビネタは情報交換ではなく「共感」
こんな風に、「情報」は入ってきます。でも、テレビの話は「情報」を交換したいのではなく、「楽しかった」「面白かった」を「共感」したいわけです。
テレビネタを多く知っているということは、それだけ、他の人と「共感」できるツボが多いということでもあります。
それで私は「社会性」ということを考えてしまうわけですね。
実際、家庭内でも、夫と2人でよく見るものの1つとして、お笑い番組があります。一緒に見て爆笑したりすると、さっきまで何か口論をしていたのに、和やかになってしまうという効果もあるのです。
理由3 テレビを処分しなくてもダラダラ見ないから
「なぜテレビを断捨離した方がいいのか?」と考えたとき、一番問題になるのは、「無駄にテレビをつけっぱなしにして、ダラダラ見てしまう」ということではないでしょうか?
ダラダラ見ることが必ずしも悪いとは言えません。楽しければそれもまた人生。それはそれで良いと思います。夫はそのタイプです。
でも、ダラダラ見ては後悔してしまうようなタイプの人は、テレビという物体そのものを処分した方が良いでしょう。
でも、私はそういうことはまずほとんどありません。朝起きて、テレビはつけないのですが、夫が起きてきてテレビをつけます。
そして私は、夫を見送った後、テレビをすぐに消してしまいます。
消す理由は「うるさいから」だけです。
私のような、興味のない番組が雑音に聞こえるタイプの人は、わざわざ頑張ってテレビを処分する必要はないのです。わざわざ処分しなくても、テレビとの関係性は健全だと思われるからです。
普段は見なくても、見たい番組があるときに、「すっと」見れるように、テレビは部屋においてあれば、やはり単純に便利だと思います。
理由4 部屋が広いから
また、テレビが邪魔に感じない程度に部屋が広いからということも処分しない理由の1つです。
以前、本当にテレビを処分した時は、部屋が狭かったのです。一人暮らしの狭い部屋で、全く何も映さない四角い画面が置いてあるというのは、それだけで圧迫感がありました。
でも、今は部屋にある程度広さがありますので、消してあるテレビという物体があっても、特に圧迫感を感じないでいられます。
ただ、今、ウチにはテレビが4台もあります。メインで活動しているのは2台だけです。ですから、残り2台に関しては、処分も検討しています。
ですが、全部を処分することはないと思います。
理由5 機種が新しいから
それから、今あるテレビの機種が、十分に新しいから、というのも処分しない理由です。
以前、一人暮らしの狭い部屋で、テレビが圧迫感があり、処分した時は、実はとてもテレビの機種が古かったから、というのもありました。
地デジ対応ではなかったですし、画面も粗く、汚かったです。そして、小さいテレビだったのにも関わらず、やたら奥行きがあって場所をとりました。その上、重かったです。
数年後、買い直した時のテレビは、薄くてビックリしました。21インチのそれほど大きくないものでした。
ですから、家電量販店で購入したあとは、配送などせず、電車で持って帰ってきましたが、普通に手で下げられるほど、軽かったのです。
このテクノロジーの進化に驚きました。この薄さと軽さ見て、嫌いだったテレビが少しだけ好きになりました。
携帯電話に関しても似たような現象があります。ガラケーのときは嫌いで殆ど使いませんでしたが、スマホは便利で手放せません。
ですから、もし今テレビが必要ないと思っているなら、一時的にテレビを手放してしまうというのも良いかも知れないですね。
そうすると、将来、もっと素敵なテレビが入ってくるかも知れません。
おわりに
今回は、私がテレビを(全部)処分しない理由を書きました。私が考えるテレビの一番のメリットは社会性です。
テレビネタは人との会話の必須項目と言って良いほど。やはりテレビに詳しいに越したことはありません。
また、ニュースなど、ネットで見れば良いと考える向きもありますが、家族でくらしていて、同時に一緒に見ることができる情報ツールって、テレビだけではないでしょうか?
家族にしても、他人にしても、自分以外の人とのコミュニケーションの面で、テレビはあった方が良いと思っています。
ただ、この先、遠い将来、私自身が老婆となり、夫など、親しい間柄のテレビッ子たちも旅立ち「もう社会性はどっちでも良いのだ」という時が訪れたら、そのときはテレビを全部処分してしまっても良いかも知れないと思っています。