晴れやかブログ

元ミニマリスト、パーソナルカラーオタク。「捨て活」も「買い活」もエネルギーの循環。断捨離は呼吸。

位牌(霊爾)を処分する前に知って欲しいこと。その2: 私がいったん、霊爾(れいじ)を処分しようと思った6つの理由。

昨日にひきつづき、位牌(霊爾)を処分する前に知って欲しいことというタイトルで書きます。

結論からいえば、今の時点で位牌(霊爾)を処分するのはやめ、持っていることにしました

このいきさつを3回にわけて書いています。2回目の今日は、「私がいったん、霊爾(れいじ)を処分しようと思った6つの理由」です。

私は、最終的には、処分しないことにしましたが、今回の自分の断捨離祭りの中、いったん、霊爾(れいじ)を処分することに決めたのです。

ちなみに霊爾(れいじ)というのは、神道(しんとう)のもので、仏教の位牌にあたるものです。

その理由を書きますね。

 

私が当初、霊爾(れいじ)を処分しようと思った6つの理由。

理由は5つあります。

1. ネガティブな気持ちになるから。

2. 夫が「死」を連想させるものを嫌がるから。

3. 夫婦げんかのネタの1つになっているから。

4. もう50代だから。

5. 受け継ぐ相手がいないから。

6. 同じ仏壇に違う姓の位牌があるのはNGという話

それでは、詳しく書きますね。

理由1. ネガティブな気持ちになるから。

霊爾(れいじ)は、最初は、ネガティブな気持ちになるどころか、亡くなった後も、両親に見守られているような気がして、見ていると、むしろ何かポジティブなエネルギーをもらえるような気がしていました。

霊爾(れいじ)を見ると、ネガティブな気持ちになるようになったのは、やはり再婚してからで、夫との価値観の違いに思いをめぐらせて憂鬱になるからです。

夫が私の両親の霊爾(れいじ)を嫌う理由は、前回の記事に詳しく書きました。↓

位牌(霊爾)を処分する前に知って欲しいこと。その1: 夫が妻の両親の位牌(霊爾)を嫌う4つの理由。 - 晴れやかブログ

理由はどうあれ、考えただけでネガティブになる物であるのは事実なので、処分を検討した方が良いのではないかと考えはじめたのです。

理由2. 夫が「死」を連想させるものを嫌がるから。

夫が私の両親の霊爾(れいじ)を嫌うことを、私は最初は許せない気持ちでいました。特に、私は、夫の前妻さんの位牌のお参りはいつもしているから、夫にも、逆に同じように、私の両親の霊爾(れいじ)に何かして欲しいと思ったのです。

ただ、夫が全く何もしてくれなかったかというと、そういうわけではありませんでした。

本当は嫌だったのかも知れないのに、酒好きだった父のために、お彼岸にわざわざお酒を買ってきてお供えをしてくれたことがありました。

また、夫は私の両親のことを嫌っているわけではありません。夫が嫌いなのは霊爾(れいじ)という「死」を連想させる物体です。

キャビネットの小さなスペースにおさまってしまう前妻さんの小ぶりな位牌にくらべて、私の両親の霊爾(れいじ)は、1.5倍くらいの大きさがあり、出しておくと存在感があるのは確かです。

お墓のような形をした白木の霊爾(れいじ)は、仏教の位牌とはまたちょっと違った雰囲気で、夫の目には「初めて見る異様な死を連想させる物」として映ったかも知れません。

夫は前妻さんの死がきっかけで、「死を連想させるもの」にとても拒絶反応を示すことがあります。親しい人のお葬式などに行くと動悸が激しくなったりするなど、トラウマのようなものがあるのだと次第にわかってきました。

それから、夫は、実は前妻さんの位牌も本当は、いつか何とかしたいと思っているようなのです。前妻さんのお葬式のとき、葬式のことなど何も知らずに、そのときの流れで位牌を作ったことを後悔していると言っていました。

「俺は位牌なんて何の意味もないと思っている。あれに魂が入っているとか、そんなことはない。ただの物だ。」

というのが夫の言い分です。そして、遺影も、お葬式で作った黒いフレームは捨てて、ゴールドのキレイなフレームに取り替えていたのです。

ただ、作ってしまって存在している以上、安易に処分はできないものだから、位牌を置いてあるのだそうです。

遺影や位牌は、仏壇ではなく、こぎれいなキャビネットを買ってリビングに飾ってあります。このキャビネットが仏壇のかわりですが、仏壇も嫌なのだそうです。

でも、確かに、仏壇や位牌が、それほど広いわけではないマンション暮らしのふだんの生活にいつも「ドーン」と存在しているのもどうかと思います。

夫が一番嫌がっているのは、仏壇や位牌や霊爾(れいじ)のデザインなのだと私は理解しています。

夫が尋常ではないほど拒絶反応を示すようなデザインの物体を、夫の目につくところに置いておくのは、かなり酷(こく)な話なのです。

私は、知らず知らずのうちに、夫に酷い仕打ちをしていたようなのです。

夫は位牌や霊爾(れいじ)には冷たいかも知れませんが、前妻さんや私の両親そのものに冷たいわけではないのです。

それがわかってから、「私の両親の霊爾(れいじ)をないがしろにしてヒドい」という怒りが消えました。

また、むしろ、トラウマのようなことになっていることを理解できずにいたことを、かえって申し訳なく思ったのです。

ですから、例え私が霊爾(れいじ)を持っているにしても、夫の目につかないところに置いておかなければなりません。

そうなると、両親の霊爾(れいじ)がとても可哀想なことになるのです。こんなところに置いておくぐらいなら、きちんとお炊き上げをして、見送ったほうが良いのではないかと考えるようになりました。

理由3. 夫婦げんかのネタの1つになっているから。

夫の言い分、私の言い分、理由はどうあれ、私の両親の霊爾(れいじ)は、夫婦げんかのネタうちの1つでした。

これを見て、両親はどう思うだろうかと考えると、「自分たちの霊爾(れいじ)のせいで争って欲しくない。」と考えるのではないかと思いました。

私は子供はいないので親の気持ちというのはわかってないのでしょうが、もし私が誰かの親だったとして、私の霊爾(れいじ)のせいで争って欲しいとは思えないのです。

これも処分しようと思った理由の1つです。

理由4. もう50代だから。

私自身が「もう50代だから。」というのも、処分を検討した理由のうちの1つです。先日こんな記事を書きました。↓

60歳までに断捨離した方がいいと、50代の私が思う理由3つ。

上記の記事に書いた「体力」の問題と「終活」としての問題で、処分を検討してみたのです。

もしお炊き上げをしてもらうなら、両親のお葬式のときにきてくださった神主さんにお願いしたいと思いました。

遠い田舎の山奥で、自動車を運転していかなければならないので、自分がまだ長距離、運転できるうちに…と思ったのです。

それから、「終活」のことを考えました。

夫よりも私の方が若いので、順調にいけば、私が先に逝くことはないかも知れません。

でも、万が一私が先に逝ったら、私の遺品の中に、両親の霊爾(れいじ)があったら、夫が処分に困るに違いないのです。

理由5. 受け継ぐ相手がいないから。

私は、お墓を継いだわけではありません。余分に作ってもらった霊爾(れいじ)です。子供もいません。

もし遠い将来、私が一人生き残り、その状態で亡くなったとしたら、私の遺品を処分するのは、普段あまりつきあいのない誰かなのです(わかっています)。

その人が処分に困るのです。あまり迷惑はかけたくないと思っています。 

また、何かのゴミと一緒に処分されてしまったら、両親の霊爾(れいじ)も、かえって可哀想だなんて思います。

まだ自分が元気なうちに、きちんと見送ってあげた方が良いのだと考えたのです。

理由6. 同じ仏壇に違う姓の位牌があるのはNGという話

「同じ仏壇に違う姓の位牌があるのはNG」というのは、昨日、夫が私の両親の霊爾(れいじ)を嫌がる、最後の理由として書きました。

実は、この理由が、私にとっても、「処分しよう」といったん決意した理由にもなりました。

同じ仏壇に姓の違うご先祖様がいると喧嘩になるとか、縁起が悪いとか、こういう話を聞いたことがある方もいらっしゃるかも知れません。

これは迷信かも知れません。でも、夫にとっては「常識」だったようです。

そして、夫の両親も、きっと私のやっていることはオカシイと言うと思うそうです。

私は、この考えは淋しくはありますが、やはりもしこれが「常識」だとすると、私の両親も「非常識だ」と私を叱るだろうと思いました。

とにかく、「非常識」はやめなければならないと思いました。それで、そのとき、私は、夫の前妻さんの位牌が置いてあるキャビネットの下の引出しに入れてあった両親の霊爾(れいじ)を取り出し、別の場所に移動しました。

いくら目につかないからといって、前妻さんと同じキャビネットの下は、いくらなんでもマズイと思ったのです。

「同じ仏壇に違う姓の位牌があるのはNG」というのが「常識」だとすると、少なくとも別の場所の方がマシだと思いました。

そして、近いうちに、神主さんに連絡をとって処分をお願いしようと決心しました。

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おわりに

ところが、その次の日、この、私の決意をゆるがすような不思議な出来事が起こったのです。

それからしばらくして、神主さんに連絡をとって話をすると、神主さんが意外なことを言ったのです。

それで、私は、霊爾(れいじ)を処分したくなくなってしまったのです。

私が処分をやめることにした意外なこととは? これこそ、私が、3回に渡って長々と書いてきた、「位牌(霊爾)を処分する前に知って欲しいこと」の内容で、一番お伝えしたいことです。

では、次回、詳しく書きますね。もったいつけて、スミマセン。