『手ぶらで生きる。』という、ミニマリストのしぶさんの本の感想を書きます。
この本にはサブタイトルがついているので、正式には『手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法』というのかも知れません。
とても有名な若い男性のミニマリストさんなので、私も名前は以前から知っていたし、ブログも読みかじったことがありました。
かつて、小さなガランとしたワンルームの写真をチラ見したときはドン引きしたものですが、先日あることがきっかけで『手ぶらで生きる。』を読みました。
そして、それが意外にもとても共感し、好感を持ってしまったのです。
『手ぶらで生きる。』で共感したこと。
それでは共感したことについて書きます。…と言っても、ほぼ全部共感でした。
でも、これでは、レビューとしてはあまりにもお粗末なので、特に共感したことを2つ書きます。
・家賃への考え方
・思想が良かった
以上が特に際立って共感したことです。それでは説明します。
1. 家賃への考え方
まずは家賃への考え方です。
しぶさんは、家賃2万円の4畳半に住んでいるのだそうです。このことは、本の第一章に書かれてします。
以前は東京に住んだこともあるとのこと。東京ではシェアハウスなど工夫して4.5万円くらいで住めたこともあったそうですが、地元福岡に戻って家賃2万円という低コストに押さえているようです。
私は今は結婚中で、夫の持ちマンションに住んでいますが、長年東京で一人暮らしをしていて、東京の家賃には随分苦しめられました。
それだからこそ共感したのかも知れませんが、生活のコストを押さえるのに、「住宅費」というのは本当にとても大事なんです。
本には家賃を押さえつつ、良い物件を探すためのコツなどが書かれていまして、それも同年代の方には参考になるでしょう。
私は50歳過ぎたおばさんですから、「エレベーターなし」というのは、多少キツイ年齢になってきていますが、若い人なら良い知恵だと思っています。
まあ、そんな細かい話はともかく、「できるだけ低コストで暮らす」という考え自体共感します。
そして、それには「住宅費」を押さえるのがキーポイントだというのは基本中の基本だと思います。
若いのにこんなしっかりした考えに至ったのは、ご両親の離婚などの生い立ちも関係しているようで、お金について随分シビアに考える必要性に迫られたようです。
しぶさんは自由に生きるには「自分はどれだけあれば生きて行かれるのか」という最低ラインを把握することだと言います。
家賃以外のことも語られていますが、住宅費って、ホント、大きな要ですが、私たちはウッカリ無用に大きな物件を借りたり買ったりしてしまうのです。
自分にとっての本当の必要性を考えるということは、実に大切なことだととても共感しました。
それに、ただ単純に、この「身軽さ」に憧れます。
2. 思想が良かった
それから、何といっても、思想が良かったですね。
ミニマリストとしての思想です。
私は、『手ぶらで生きる。』を読む数日前、たまたまスティーブ・ジョブズのテレビ番組を見て、ジョブズの「重要なのは集中」という考えに心を打たれました。
これについては以下の記事で書きました。↓
スティーブ・ジョブズはやっぱりミニマリストのお手本だと思った理由。
しぶさんもジョブズの考えには影響を受けたのだと思われます。
本の冒頭の部分で以下のように書いています。
つまり、ミニマリズムの本質は、ある1点を目立たせるために他をそぎ落とす「強調」にある。
この考え、ジョブズに通ずるものがあります。そのものと言ってもいいでしょう。
この本はこの考えに貫かれて書かれているのです。
そして、「おわりに」というあとがきの部分で
そして、この本に書かれているのは「僕自身のミニマリズム」だ。
僕が書いた内容をすべて鵜呑みにせず、あなたにとって最適な「あなた自身のミニマリズム」を確立してほしい。
と書かれています。
私は、この言葉でどれだけ元気が出て来たかと思います。
私はしぶさんとは違ってモノトーンの服は避けているのですが、私自身のミニマリズムをやれば良いのだと励まされたのです。
応援に感謝してます♡
おわりに
今日は、ミニマリストしぶさんの『手ぶらで生きる。』の感想を書きました。
「若い人向けでは?」と思っていて、読まず嫌いの最初の印象から一転して大好きになりました。
しぶさんは株式会社ミニマリストという会社も立ち上げています。ミニマリズムを広めるためだと思われます。
ミニマリストであってもなくても、ミニマリズムの考え方を人生に取り入れることは、多くの人の救いになるでしょう。
『手ぶらで生きる。』とても楽しませてもらいましたし、生きる元気をもらいました。
また、格安スマホの件など、具体的な面で実質的に役立つ部分もあり…もっと色々書きたかったのですが、まずはかいつまんでレビューとさせていただきました。
『手ぶらで生きる。』個人的にはとてもおすすめです。