やましたひでこさん出演のテレビ番組『ウチ 断捨離 しました』を、先日初めて見ましたので、感想を書きます。
毎週水曜日の21時からBS朝日(ビーエス朝日)でやっているようです。私が見た時は、夫のプロ野球観戦で延長し、21時20分から22時20分まで放送されたものでした。
3人のお子さんのいる共働き家庭で、住んでいるマンションがすごい有様になっている40代後半の主婦の方の話でした。
それでは、感想を書きます。
ここまでスゴければ、プロの手も必要かも。
まず正直に感じたのは「ここまでヒドければ、プロの手を借りるのもしょうがない。」ということでした。
私は、断捨離とか片付けとか、とてもプライベートなことですし、ひとつひとつのモノと向き合うことは、自分との語らいでもあり、いくらプロでもあまり人の手を借りるのは好きではないと思っていました。
でも、テレビで見たお宅は、リビングにしても、個々の部屋にしても、床にモノが散乱し、山積みになり、クローゼットなどの収納からはモノが溢れ出していました。
洗濯物はたたまずに、モノのそばに山積み。「ここまでくれば、ガラクタのネガティブパワーで、やろうとしてもできない状態だろうな。」と、思いました。
私が自分の断捨離を一人でやれたのは、ここまでヒドくなかったからだったと思います。汚部屋だったとはいえ、規模がちがうなあと。
ごみ屋敷ではありませんが、とてもモノが多いお宅でした。
他人事なのに妙に感情移入してしまった私。
とりわけ「スゴいな」と思ったのは、主婦の方ご本人のお母さんがくれたというモノの山です。モノを捨てられないお母さんが、娘の自宅を物置きにしているかのようでした。
よく、子供が実家を自分の不用品の物置にしてしまうことはありますが、これはその逆パターン。ちょっとお母さんに対してイラっとしました。
また、それを捨てられないその人もその人。何かもらいぐせがあるのでしょう。これにもちょっとイラっとしましたが、今回の断捨離で意を決して処分できたのは、良かったなあと思いました。
他人の家の断捨離に、妙に感情移入してしまったのは、私自身、主婦の方ご本人のような「ひとの不用品をもらってしまう」というクセがあったからです。
その上、私は、この方のお母さんの逆パターンで、若い20代の頃、一人暮らしの部屋にモノが一杯になると、実家に不用品を送りつけてしまうという悪行をやっていたからです。
私の1つの汚部屋ピークが20代後半だったのは、実家の母に苦情を言われ、不用品を実家に送るという処分方法の1つを失ったからということもありました。
他人事とはいえ、テレビで断捨離を見ていると、ドラマや映画と同じで、自分に重なるところでは、妙に感情が揺さぶられました。
やましたひでこさんがスピーディーな決断を促す。
そのお宅にやましたひでこさんが登場し、「まずリビングから」手をつけるようにすすめていました。
いるものといらないものを判断しながら、それぞれ別の袋の中にいれていくという作業から入っていました。
やましたさんは「判断はあなたがやるの。」というようなことを言っていたので、無理矢理やるわけではないのだとわかったことに安心しました。
それから、その主婦の方が、あるバッグについたキーホルダーを外すのに手間取っていると、
「そんなことをしているなら、それはこっち(いるものの方)に置いて。」と、やましたさんが言ったのが印象的でした。
なるほど、こんな風にスピーディーにやれば良いのだと、ちょっと勉強になりました。
迷いなく捨てられるものから捨てるというのが断捨離をすすめるコツのようです。確かに、ゴミならどれだけスピーディーに決断しても、捨てて後悔することはないでしょう。
家族団らんの妨げになるモノの処分
やましたひでこさんがやってきたのは、まず初日だけで、その後は、断捨離する本人とその家族だけで断捨離をすすめ、一ヵ月後に再びやましたさんが来るというプロセスになっていました。
一ヵ月の間に、リビングや他の部屋はかなりきれいになりました。そこへやましたさんが再訪します。
この主婦の方の悩みに、孤独で、家族の人間関係が悪いというのがありました。その原因はキッチンにあるとやましたさんは指摘されていました。
それで、キッチンとリビングの間のカウンターを妨げている食器洗いを撤去することになったのです。カウンターがカウンターとして機能しなくなっていました。
カウンター周りを片付けて、キッチンとリビングの間の風通しが良くなって、孤独と人間関係の問題が次第に解消されたようでした。
家事のストレス3つの特徴
番組の最後にやましたさんの解説がありました。そこで、家庭の主婦が感じる、家事のストレスの3つの特徴を挙げていました。
1. やらされ感
2. 孤独感
3. 評価されない
確かにこれはあるあるです。私は一人暮らしのときはこのようなものは何も感じませんでしたが、結婚すると子供がいなくても、この感情を味わうことはありました。
「手伝ってくれない」「何だか私がやるのがあたりまえみたいになっている」と感じることは度々あります。主婦ならではの悩みですね。
今回の断捨離は、この主婦独特の悩みを解決する手助けになったようです。
やましたひでこさんの断捨離は主婦向け?
やましたひでこさんの断捨離が実際に主婦向けかどうかはわかりません。
ただ、私は、『断捨離』という本が発売された当初、本屋で立ち読みして「自分にはあまり関係がなさそう」とか「カレンキングストンの本で十分」などと思い、買わなかったのですが、それは、私が一人暮らしだったからということも大きかったです。
「自分はひとりぼっちだ」「結婚にも失敗している」というやっかみもあり、当時は「主婦向け」の本や雑誌なんて、『断捨離』でなくても読む気になれなかったのです。
私は2年半前に再婚しました。実は再婚した後、夫と一緒に住み始めてからちょっとした問題が色々と起こりました。特にモノを捨てるかどうかということで食い違いがありました。
そんなときに、やましたひでこさんの断捨離のことを思い出したのです。そして、本を読んだり音声を聴いたりしたことがあります。
それで、そのときは、とても素直な気持ちで読んだり聴いたりすることができたのです。また、「なるほどなあ」と思えるような言葉にも出会いました。
やましたひでこさんの断捨離が実際に主婦向けかどうかはわかりませんが、私は再婚することで、素直に「断捨離」という言葉にも向き合えたことは確かです。
おわりに
何だか話しがとっちらかってしまいましたが、やましたひでこさんの断捨離に関することは、また別の機会に書きたいと思います。
今回のテレビ番組の感想を、最後にひとこと言うとすれば、「それなりに学ぶものはあった」と言えます。